転職してタクシー運転手になりました

タクシー運転手のタクオニです。隔日勤務。「大手4社」以外の弱小行灯で日々奮闘中。大田、品川、目黒、港区中心。午前中はホテル。午後は羽田空港国際線。青タン以降はその日のノリで。基本的に「流し」はせずに回送メイン。ヌキ7万(1出番)が目標。日々の売上予測と結果、毎月の営業成績をブログとツイッターで公開中。無事故無違反の徹底。オフィスビル攻略が目下の課題。

頻出業界用語について

この辺で本当によく使う業界用語について、タクオニがざっくりと分かりやすく紹介します。

【隔日勤務または隔勤(カッキン)】

タクシーは最大21時間勤務。朝から翌朝まで。そしてその翌朝また出勤する一日おきの勤務パターンのこと。

【乗り(ノリ)】

出勤して営業すること。=「出番」※出番よりくだけた言葉

【出番(デバン)】

出勤して営業すること。=「乗り」

【明番(あけばん)】

「あけ」と略すことが多い。乗務明けの朝から翌朝までのこと。

例)「〇〇ちゃん、今日明け?」「いやいや乗りだよ。」

【公休(コウキュウ)】

完全な休みの日。「明け」は休みではない。ややこしいが「明け」が明けた朝、通常は出勤となり、翌朝までの勤務となるところが休みとなり、「公休」と呼ぶ。

【3・2・W(サンニーダブル)】

隔勤の代表的な勤務シフト。3出番後1公休、2出番後2公休。日並びによって変わるが、だいたい月12~14出番になる。

例)月(乗り)⇒火(明け)⇒水(乗り)⇒木(明け)⇒金(乗り)⇒土(明け)

 ⇒日(公休)⇒月(乗り)⇒火(明け)⇒水(乗り)⇒木(明け)⇒金(公休)

 ⇒土(公休)

【W公休(ダブコー)】

3・2・Wのシフトの公休が連続する部分のこと。

【相番】

隔勤の場合、1台の営業車両を二人で1日おきに使う。同じ車を使う乗務員のこと。

【営業収入または営収(エイシュウ)】

メーター料金の合計から消費税及び高速料金を抜いた金額。厳密には「税抜営収」と呼ぶ。この税抜営収が給与対象額となる。

【抜き(ヌキ)】

メーターに表示される金額は、消費税及び高速料金を含んだ金額。初乗り410円の場合、ヌキで380円になる。

【歩合率(ブアイリツ)または歩率(ブリツ)】

営収に歩合率をかけた数字が給与支給額となる。会社選びでは絶対に押さえておきたい数字。55%~65%くらいが一般的。

給与支給額から各種控除を引いた残りが差引支給額(=手取り)となる。

【ロング】

だいたい五千円以上の感覚。バブル時代に営業していた高齢世代とは感覚が違うかもしれないが、タクオニ世代(ロスジェネ世代)の感覚です。

【万収(マンシュウ】

読んで字の如く1万円以上メーターが出た仕事。消費税や高速料金を含んだメーター料金で1万円を超えてもマンシュウとは言わない。2万円以上を2万収と言ったりする。

【おばけ】

強烈に遠いお客。タクオニの感覚では、100kmくらいから使う感じ。

例)品川から羽田空港経由の成田空港とか、

 【ごみ(ゴミ)】

近距離のお客。

例)「〇〇ちゃん、今日はできた?」

  「全然だわ、ゴミ拾いばっかしてたわ!」

  ※決してタクオニが言っているわけではありません。

【下っ走り(シタッパシリ)】

比較的長距離を高速を使わずに一般道で運行すること。特に高速の方が合理的にも関わらず一般道を指示された場合に使われる。さらにアオタン以降は特に使われる。

 【アオタン】

深夜2割増し料金の時間。22時~5時まで。

【ゾンビ】

主に終電が終わってからの時間帯。年末の金曜日、歓送迎会時期の金曜日などで空車タクシー不足の状態。

ニュアンス的には「ゾンビ状態」=ロングの確率が高く、運転手には嬉しい状態。

平日夕方の急な雨などで空車不足の場合はゾンビとは言わない。

【日交(ニッコウ)】

業界最大手、日本交通のこと。初乗り410円を積極的に推進したとても立派な会社。

【チケット】

タクシーチケットのこと。一般的に信用力のある会社、個人に発行されるものであるため、現金客よりロングの確率が高い。

【出来た(デキタ)】

疑問分で使われることが多い。運転手同士の会話では超頻出単語。営収が多かった(できた)か少なかったか(できなかった)の意。

例)「〇〇ちゃん、今日はできた?」

  「さっぱりだわ。ゴミ拾いばっかしてたわ。」

【鳴る(ナル)】

無線配車の告知音が鳴ること。超頻出用語。ロングが期待できる時間帯(20時以降くらい)以降の無線配車に適用するニュアンス。

例)「今日、鳴った?」

  「鳴るには鳴ったわ、昼間だけど、」

【でんでん(デンデン)】

個人タクシー組合の一派。黄色いカタツムリのマーク。

【提灯(チョウチン)】

個人タクシー組合の一派。黄色い提灯のマーク。

【付け待ち(ツケマチ)】

お客の出てきそうな場所に車を止めて乗車申し込みを待つこと。またはホテルや病院などのタクシー乗り場に並んで待つこと。駅で並ぶことを「駅付け(エキヅケ)」とも言う。

【流し(ナガシ)】

常に走りながらお客を探す営業スタイル。

【日勤(ニッキン)】

朝から夜までの勤務。

【夜勤(ヤキン)】

夜から朝までの勤務。

【逃げまくる(ニゲマクル)】

ゾンビ状態時、無線配車を取りたいがため回送にできない時、空車表示のままお客に出くわさないように、逃げ回ること。

【未収(ミシュウ)】

クレジットカード決済や交通系ICカード決済での売上のこと。

バックアタック

ホテルや病院など、太いお客を期待して並んでいる時、本来目的のお客では無く、関係ないところから乗車依頼をされること。タクシー運転手が嫌う行為。

 

まだまだたくさんありますが、この程度覚えておけば良いと思います。

 

 

 

タクシー運転手の適性

人には向き不向きがあることは言うまでもありませんが、タクシー運転手にもあてはまりす。

わたくしタクオニも業界に身を置いてかれこれ3年ほどになります。

わたくし自身は「向いている」と思っています。

以前にも言いましたが、タクシーでの稼ぎとは、時間=売上です。

それ以上でもそれ以下でもありません。

年収700万レベルとなると、たしかに場所、時間によって走り方を組み立てる必要があるでしょう。

たまに年収1,000万クラスの方のブログも見ますが、それも事実でしょう。(ほとんど夜勤だと思われますが、)隔勤でも800万円前後の神のようなドライバーも事実存在します。

わたくしがこのブログで対象にしているイメージは年収500万レベルの運転手です。

わたくしも常々、最低5万5千円(税抜)/1日の営収を目指しています。

毎出番5万円とちょこっとの売上があれば年収500万円です。

東京、武蔵野、三鷹、多摩地区、この初乗り410円の地区の平均売上は、5万円弱だそうです。

単純に5万円を21時間で割ると、1時間あたり約2,400円の売り上げが必要です。

大変と言えば大変な数字です。でもできる範囲です。

年金生活で小遣い稼ぎの高齢運転手。

ひたすらいつもの駅に付けていて、どこに行ってもまた同じ駅に戻ってくる運転手。

郊外の住宅街の駅に一日中付けて近場のお客しか狙わない運転手。

そういった人たちも含めての平均5万円です。

タイトルから話がだいぶそれてしまっていますが、要するにできるだけお客を拾えそうな場所に行ってみたり。

お客を降ろしたら、近くにお客がいそうなところがないか考えてみたり。

電車が止まった時には、その沿線に行ってみたり。

最低限の頭を働かせて仕事をしていれば、だれでも500万円稼げる仕事です。

これは私の持論です。

「500万円はだれでも稼げます!」

最後になってしまいましたが、タクシーに向いていない人を列記しておきます。

1.21時間安全運転を徹底しながら走り続ける気力が無い人。

2.21時間連続勤務に耐える体力が無い人。

3.休憩時に短く睡眠を取れない、明け番(朝してから翌朝の出勤まで)でも十分に

  睡眠を取れない、変則勤務の中で睡眠のコントロールができない人。

気力、体力、これがすべてのような気がします。

戦略、情報収集、テクニックは必要ありません。

但し、睡眠問題については、深刻な問題です。

睡眠のコントロールが苦手な方は避けるべき仕事だと思います。

ちなみにわたくしタクオニは、だいたい朝6時に家を出て、翌朝6時に帰ってきます。

その間、一睡もしないのがほとんどです。

休憩は適宜取っていますが、どうしてもタクシー車内で寝られないのです。

その代わり明番ではだいたい、8時から14時前後まで一旦寝て、また22時頃から5時頃までしっかりと睡眠を取っています。

合計13時間ですから、二日分くらい寝ていることになります。

起きている時間もウトウトしてダラダラしているだけですから、相当ガッツリと体を休めています。

 

隔日勤務の勤務日数について

前回は勤務時間についてざっくりとお話しました。

続いて今回は勤務日数についてお話していきます。

隔日勤務、業界では隔勤(かっきん)と言ったりします。

隔勤を分かりやすく言い換えると、一回の乗務で一般的な働き方の人の二日分働くことです。

そして運転手には毎月12回の乗務を要求されます。

一回の乗務を業界では出番と言います。

12出番とは、一般的な働き方に言い換えると毎月24日出勤するのと同じことです。

勤務時間、勤務日数の観点から考察するとタクシーは非常に厳しい仕事であると言えるでしょう。

さらに休日出勤も月に一日だけ認められており、この場合13出番(=26日出勤)となります。

よく大手タクシー会社のHPなどで、「家族と過ごせる時間が増えました」などと、いかにも労働環境が素晴らしいように偽装しています。

絶対的な勤務時間では、一般的なサラリーマンと比べて長いのが事実です。

その点については、決して騙されてはいけないポイントです。ご注意あれ。

 

勤務時間について

タクシーの変則的な勤務時間を漏れ聞いて、チャレンジをためらっている方も多々いらっしゃることと思います。

いつものことながらまたざっくりと解説してまいります。

まずは隔日勤務と日勤及び夜勤の違いを理解してください。

隔日勤務とは出勤してタイムカードを押した時間から仕事がすべて終わってタイムカードを押して帰るまで、最大21時間働く勤務体系です。

分かりやすくタイムカードと言いましたが、実際はアルコール検査機にストローで息を吹き入れた瞬間が出勤時間、退勤時間です。

因みにわたくしタクオニは、この隔日勤務で勤務しております。

日勤及び夜勤は朝から夜までか、夜から朝まで、つまり隔日勤務を半分にしたパターンです。

因みに稼げる順番にすると、夜勤⇒隔日勤務⇒日勤となります。(夜勤が一番稼げます。)

わたくしがおすすめするのは断然、隔日勤務です。

また、会社側からも隔日勤務の希望者の方が歓迎されることと思われます。

タクシーはお客を乗せれば乗せただけ売上が上がります。当たり前ですが。

つまりタクシーが稼働していない時はまったく稼げる機会が無く、稼働していない時間すべてが機会損失となります。

【隔日勤務の一般的なタイムスケジュール】

07:30 出勤(アルコールチェック)

08:00 出庫(会社を出て営業をはじめる)

04:00 帰庫(営業を終えて会社にもどってくる)

04:30 退勤(アルコールチェック)

上記のように働いて、翌日は必ず休みになり、基本的には翌朝出勤とります。

タクシーは基本、稼働時間=売上ですから出庫から帰庫以外の時間のムダをいかに減らすかがすべてと言っても言い過ぎではありません。

日勤や夜勤の場合、家から会社までの移動時間、出勤から出庫までの時間が単純に2倍かかってしまうことになります。

機会損失を減らすという観点から、わたくしは隔日勤務を強くおすすめするのです。

給料について(その二)

前回は給料についてとタイトルにしながら、タクシー業界の賃金体系についての話に終始してしまいました。

大変失礼いたしました。

これからタクシーを始める方にとって知りたいのは、「毎月いくら稼げるか」という一点に尽きますね。

手取り額は、それぞれ条件がちがうので、総支給額での話です。

1.トップレベルは700万円~800万円

2.ボリュームゾーンは500万円前後

3.200万前後

1のレベルは全体の5%もいないと思われます。このレベルは気力・体力が充実している上にお客を見つける勘やコツを体得している者たちでしょう。

2のレベルは当たり前のようにたくさん存在します。

よく転職先が無いとか、転職して給料が激減したとかの話を聞きますが、実際に私がタクシー運転手として働いてみた感想ですが、はっきり言って給料はとても良いと思います。

総支給額が500万円とすると、月収40万ちょっと。手取り額は人それぞれですが、30万ちょっとにはなるかと思われます。

私も40代の妻子持ちですが、十分に暮らしていけるレベルです。

3のレベルもある一定数存在します。ざっくりと2割くらい存在するような気がします。さすがにこのレベル以下の人たちは退職を促されます。

現実的にこれからタクシーを始める人たちにとっての目標は2の年収500万ではないでしょうか。

毎月12回(または13回)きちんと乗務して、コツコツやっていれば誰でも達成できる年収です。

ストレスが強烈なブラック職場で悩んでいる方は、タクシードライバーへの道も考えてみることをお勧めします。

個別にご相談がある方はお問合せいただいても結構ですよ。

ブログ初心者にて、どうやって質問を受けたり、お返事したりするのかまだよく分かっていませんが、、

転職後の給料について

一番気になるところですね。

今回はタクシー会社の給料システムについて、解説いたします。

タクシー業界の賃金体系で多い順に並べます。

1.歩合給

2.歩合給+ボーナス

3.歩合給+固定給

これからタクシー業界に入ってくる人達が混乱するポイントですね。

細かい話をすれば切りがないので、「シンプルに大枠を捉える」ことに重点を置いて説明していきます。

結論から言うと、タクシードライバーは歩合の仕事です。

2のボーナスというのは、歩合給の中で一定割合をプールしておいて、年2回なり3回、プールしたお金をボーナスとして運転手に戻しているだけのことです。

一般的な会社員のボーナスは、会社全体の業績、働いている部門の業績があって、そこに個人の成績を加えて評価されることが一般的だと思います。

個人の努力が積み重なって会社の業績に反映されるという考え方ですね。

基本的に全従業員が会社の業績向上に全力を尽くしているはず、、という大前提のうえに成り立っている制度です。

しかしながらタクシー運転手の場合、毎日ヌキでコンスタントに8万円くらい稼ぐ人もいれば、3万円ちょっとで帰ってくる運転手もいます。

会社員のように全員が一丸となって利益を追求するような雰囲気はありません。

年金をもらいながらタクシー運転手をする例が分かりやすいと思いますので、紹介します。

年金生活者は一定の金額以上稼いでしまうと年金受給額が減らされてしまいます。

人によって金額は違いますが、例えば28万円以上働くと年金が減額される人の場合、

毎日ヌキで5万円くらいを目標にして営業しています。

年金生活者の多くは8勤(毎月8出番)であり、

5万円(1出番の営収)×8勤(8出番)=40万円×50%(歩率)=20万円(総支給額)

彼らにとってはこれくらいの金額がベストなのです。

タクオニのような女房子供を養っている働き盛りにとっては、少なくとも50万円(総支給額)はキープしたい金額です。

独身者も多い業界ですので、自分ひとり食べて行ければ良いという運転手もたくさんいます。

家が資産家でぷらぷらしてるのも何となく落ち着かないからやっている、、

株とかFXで生計を立てている個人投資家の副業として、、

とにかく働きたくない人、、笑

タクオニのイメージだと、

知力・体力・引きの強さを兼ね備えたトップ運転手    5%

ガツガツ血眼で働く稼ぎ追求運転手          10%

そこそこ生活できる程度でOKの安定重視運転手    40%

すでに欲もなく、ただ流れに身を任せる思考停止運転手 20%

あくせく働く気のない無気力運転手          20%

やる気もないし能力も低い運転手                 5%

ボーナスの話に戻ります。。

私も転職活動中、大手四社のうち、N社、K社に応募し、面談を受けました。

その内容の中で一番わかりにくかったのがボーナスの部分です。

あまりにも複雑に説明するので、途中で理解することを諦めました。

おそらく完全歩合というとリスキーな印象で人が集められないと考えているのでしょうか、とにかく完全歩合と言いたくないのでしょう。

ひねくれた見方をすれば、全額払わずに積み立て金として留保したほうが会社の運転資金としては有利に働くでしょう。

会社にメリットはあってもドライバー自身には一切メリットはありません。

へんてこりんな賃金制度の説明などで悩まず、「完全歩合」と腹をくくって考えた方がシンプルだと思います。

ちなみに3の固定給+歩合給は、東京には無いと考えて構わないと思います。

法人タクシーと個人タクシーの違い

これからタクシー運転手への転職を考えている方にとって気になる部分をかいつまんでお話していきたいと思います。

「ざっくりと」の説明です。

前職の辞め方、失業保険の申請、転職の情報収集などなど、考えることがたくさんありますよね。

私もそうでした。

ですから、これだけ押さえておけばOKというくらいのレベル感の内容です。

法人タクシーとは、大日本帝国などいわゆるタクシー会社です。

ちなみに大は大和交通、日本は、日本交通、帝都自動車、国際自動車で大手四社とか、簡単に四社と呼ばれています。

行燈(タクシーの天井に乗っかっている社名灯)に個人と書いてあるタクシー以外すべてが法人タクシーです。

個人タクシーになるには、法人タクシーで10年間の営業経験が必要です。

従って、すべてのタクシー運転手は何れかの法人タクシー会社に所属し、営業経験を積む必要があります。

いろいろ写真を貼り付けて、分かりやすく説明したいのですが、写真の貼り方が分かりません。追々勉強しながら、編集していきますので、しばし我慢してお付き合い願います。